ヨガの時間は瞳を閉じて・・

2021年9月11日

普段、私はできるだけ部屋を暗くしてヨガのレッスンをしています。

昼間、明るい部屋ならカーテンを閉めて、夜なら部屋の照明を出来るだけ薄暗い状態にして。

場所によっては照明なしで行うこともありますね。

どうして？　　かと言うとレッスン中はなるべく五感を働かせないようにするために。

私たち人間の五感というのは常に外からの刺激や危険、異変にいち早く気づき対処できるように神経を

外に向けて準備しています。

むかしむかし人間は遠いところにいる獲物や敵を見つけるために耳を澄まして、視覚を、嗅覚を働かせ

ちくちく、とげとげしていないか、硬いのか柔らかいのか触覚を働かせ、食べられるかどうか味覚を働かせて・・・

五感を駆使して生き抜いてきました。

その五感たちをなるべく刺激させないようにヨガの時間は静かな場所で部屋を暗めにしています。

そうすると意識がだんだんと自分の内側に向いて内観しやすくなり、自分の中に起こる微細な変化に気付く。

忙しく過ぎていく日常生活の中で日々時間に追われ、タスクをこなし、ストレスを感じてるのにも気づかずその状態

に慣れてしまう。交感神経ばかりががつがつ働いて副交感神経の出番は時たま。

これでは心身ともに参ってしまいます。

ヨガの時間はこれら自律神経のバランスを整えて出来るだけリラックス効果を高めるように副交感神経を優位に

働かせたいので部屋で暗くします。

長くヨガを続けている生徒さんたちはレッスン中は目を閉じている方が多いように思います。

きっと無意識のうちにその方が内観しやすくなってくるからでしょう。

五感を働かせなようにと思っていると、不思議なことにレッスン後には超敏感に五感が研ぎ澄まされているように

も感じます。

室内でのレッスンは暗めにして行っていますが、ビーチや庭などのアウトドアでのレッスンは太陽の光、風の匂い、

砂の感触、木々のそよぐ音などに五感を思い切りフル稼働させる時もありますよ。

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